「税金」「確定申告(かくていしんこく:1年の所得を国に申告して税金を確定する手続き)」と聞くだけで胃がキュッとなる方が多いと思います。数字が苦手でも、書類が苦手でも、大丈夫。在宅でヒーリングをされている方の多くが、最初はみんな同じ場所からスタートしています。
「あなたが今いくら稼いでいるか」で、やるべきことは全然ちがう。
だから、自分の段にだけ集中すればいい。
全部を一度に覚える必要はありません。あなたの収入の段だけ読めば、それで十分です。
年間の収入(売上から経費を引いた「もうけ」=所得)がだいたいどのくらいか。まず、自分がどの段にいるかだけ見つけてください。
おどかすつもりはまったくありません。でも、ぼんやりさせておくのは逆に不親切なので、数字でお伝えします。
申告が必要なのに何もせず放置(無申告)していると、本来の税金に加えて罰金のような税金が上乗せされます。令和6年(2024年)1月以降は、納める税額のうち50万円までの部分に15%、50万〜300万円の部分に20%、300万円超の部分に30%が「無申告加算税」として加算され、さらに納付が遅れた日数分の「延滞税」も付きます(率は年ごとに変動。例:令和7年は2ヶ月以内 年2.4%、超過後 年8.7%)。
ただし申告は「お金を取られるだけ」ではありません。正しく申告すれば、経費や控除(税金の計算前に差し引ける金額)で払い過ぎを防げ、重い加算税も避けられます。納税そのものは生じますが、不必要に多く払わずに済むための、あなたの味方でもあります。
そして大事なこと。ネットや現金のお仕事は「見えていない」わけではありません。SNSや決済データから収入が把握されることがあり、占い・ヒーリング系を含む現金・ネット中心の仕事は、税務調査の対象になりやすいと言われています。
千泉界を始めたばかりで、月に数千円〜数万円。「これって税金どうなるの?」と不安になりますよね。いちばん多くの方が当てはまる入り口です。やさしく整理しましょう。
受け取ったお金から、そのために使った費用(経費=電話代・通信費などお仕事のためのお金)を引いた残りを 所得(しょとく) と呼びます。その所得は性質によって、雑所得(ざつしょとく:副業的な所得の箱) か 事業所得(じぎょうしょとく:商売としてしっかり営む所得の箱) に分かれます。
お給料をもらいながら千泉界をしている方には特例(とくれい)があります。お給料以外の所得(=千泉界の収入から経費を引いた残り)が1年で合計20万円以下なら、所得税の確定申告は不要です。大事なのは「売上20万円」ではなく「経費を引いた後の残り(所得)が20万円以下か」で見る点。
千泉界が主な収入でお給料が一切ない方に、この「20万円ルール」はありません。ここで登場するのが 基礎控除(きそこうじょ)=だれにでも原則48万円認められる非課税枠(※合計所得が非常に高い方は減額・消失。在宅で始めた段階の多くは原則48万円で差し支えありません)。所得から基礎控除48万円などを引いて、まだ残りがあれば申告が必要です。
所得が年20万円を超えてきたら、まず確定申告が必要に。そして継続的に事業として取り組むなら、個人事業主(自分の名前でお仕事をする人)として開業届を出す選択肢が出てきます。
ただし「20万円超=即・事業所得・開業届が義務」ではありません。本格化・継続性といった実態で判断します。帳簿がなく売上が小さい段階では雑所得のままのことも。「これは事業として続けていく」と思えるなら、次の準備を進めましょう。
お仕事を始めた日から1ヶ月以内が目安。税務署へ、提出は無料。過ぎても気づいた時点で出せば大丈夫(遅れ自体に罰則なし)。
その年の3月15日まで、または開業から2ヶ月以内。開業届と同じ日にまとめて出すのが確実。出し忘れると最大65万円控除が受けられません。
①複式簿記で記録 ②e-Tax(ネットで申告するしくみ)で電子申告(または電子帳簿保存) ③期限内申告。会計ソフトを使えば簿記の知識がなくても自動で整います。
freee開業=開業届を無料作成。freee会計=日々の記帳と確定申告。複式簿記もe-Taxも面倒な部分を引き受けてくれます。
結論から言うと、期限内に正しく申告・納付すれば、無申告加算税や重加算税(じゅうかさんぜい)といった重い上乗せは基本的に避けられます。怖いのは「知らないまま放っておくこと」です。
本当は「これだけ稼いで、これだけ経費がかかったので、税金はこのくらい」と自分から正しく伝える手続き。納税そのものは生じますが、正しく申告するからこそ、経費や控除で払い過ぎを防げ、払いすぎた税金が戻ることもあり、あとで「お尋ね」が来ても堂々と説明できます。
| 本来の税額のうち | 上乗せされる割合 |
|---|---|
| 50万円までの部分 | 15% |
| 50万〜300万円の部分 | 20% |
| 300万円を超える部分 | 30% |
本来の税金が50万円なら、別に約7.5万円(50万×15%)が上乗せ、というイメージ。ただし税務調査の通知が来る前に自分から遅れて申告すれば、多くの場合5%程度まで軽減され得ます(通知後〜更正等を予知する前はおおむね10%程度)。気づいたら、向こうから来る前に出すほど傷は浅く済みます。
期限より遅れて納めると、遅れた日数分の利息がかかります。率は年ごとに変動。例:納期限から2ヶ月以内 年2.4%、2ヶ月超 年8.7%(令和7年)。納付時点の最新の率は国税庁サイトでご確認を。なお延滞税は「納付が遅れた」ことに対するものなので、申告が期限内でも納付が遅れれば生じます。
売上を隠したり経費をでっち上げたり、わざとごまかしたと判断されると上乗せは40%。繰り返すとさらに+10%。正直に申告していれば、基本的に関わることのない世界です。
残念ながら昔の話になりつつあります。税務署は決済データ(カード・銀行振込・電子マネー)やSNSの発信から、誰がどれくらい稼いでいそうかを把握できる場合があります。配信者・せどり・暗号資産・占い/鑑定/ヒーリングなどの個人向けサービスは、税務調査の対象になりやすいと言われています。「在宅だから」「個人だから」は隠れみのにはなりません。だからこそ最初からきちんと出しておく方が、ずっとラクで安全です。
青色申告は2年続けて期限に遅れるなどのルール違反があると、最大65万円控除などの優遇を取り消されることがあります。「期限を守る」──これだけで守れる権利です。
ここまで来たあなたは、もう立派な事業の主(ぬし)。本当におめでとうございます。正直にお伝えすると、年商(年間の売上)が200万円を超えたあたりから、確定申告をぜんぶ自分でやるのはだんだんしんどくなります。これは法律の境目ではなく「このあたりで人に頼るとラクになる」という現実的な目安です(第1・第2段の「所得20万円」とはものさしが違い、ここは"売上"の話)。
記帳の量が増え、経費の判断に迷い、青色65万円控除を狙うなら複式簿記が必要に。あなたの大事な時間とエネルギーは、目の前のお客様に向けるべきものです。
| 在宅ヒーラー向きな点 | 中身 |
|---|---|
| 月額1万円から | 一般的な確定申告の丸投げ(4万円〜/年)と比べても入りやすい価格 |
| やることは「封筒で送るだけ」 | 2ヶ月に1回、領収書を封筒に入れて送るだけ。パソコンや簿記の知識は不要 |
| 占い師向けプランがある | あなたのような仕事を理解した受け皿が用意されています |
| 全国対応・小規模特化 | 地方在住でも、小さく始めた人でもOK。〜300万/301〜500万/501〜1000万のプラン |
手厚く相談したいなら顧問税理士(月6,000円〜)、決まった作業を安く任せたいなら丸投げサービス。あなたの規模と関わり方の希望で選んでください。
年間の売上が1000万円を超えてきたら、それはとても素晴らしいこと。同時に「お金まわりの仕組み」を一段ステップアップさせるサインです。少し専門的になりますが、かみ砕いて説明します。
売上が1000万円を超えると、その2年後から「消費税の課税事業者」になります。ポイントは「超えた年からすぐ」ではなく「2年後から」。準備する時間はありますが、「2年後にはまとまった納税が始まる」と頭に入れておくと安心です。
この規模になると、ひとりで帳簿や申告をこなすのは現実的にしんどくなります。顧問契約があれば、毎月の経理を見てもらえ、「今このタイミングでこうすると税金が安くなる」と先回りの相談ができます。消費税や法人化のような複雑な手続きは、専門家と二人三脚が結局いちばん安全(顧問の目安は月6,000円〜数万円)。
ここは「絶対こうすべき」ではなく「その方が良さそうなら検討してみて」という温度感で。売上1000万円超のあたりから、個人のままより法人化した方が有利になりやすい場面が出てきます。信用や使い勝手から、一般的には「株式会社」が選ばれやすい形です(より安い「合同会社」もあり。後述)。
おすすめは30〜40代でネットに強い税理士。在宅・オンライン中心の仕事を理解してくれる人だと話が早いです。探し方は株式会社ビスカスの「税理士紹介センター」が手軽。
合わない人を無理に契約させられることはなく、複数候補から自分で選べるのが安心ポイントです。
会社を正式に作る手続きを「登記」といい、書類づくりは司法書士の仕事ですが、自分で探す必要はありません。税理士経由で司法書士へ丸投げが効率的。契約した税理士に「会社設立をお願いしたい」と伝えれば、提携司法書士へつないでくれます。あなたは署名や必要書類を用意するだけ。
司法書士報酬は全国平均でおよそ10.8万円(2024年)。どちらが良いかも税理士に相談しながら決めるのが安心です。